恋をする度に幸せを失ってゆくアタシは詩を知っている/e R i
 

例えば、アタシが男で
ソレが射精で吐き出してしまえるほどのことなら
どれだけでも果てたいと願う君の気持ちを
アタシは少しだけ分かってあげられるような気がするんだ

例えば、アタシが君で
アレが間違えて精液にまじって飛んでいってしまっただけのことなら
どれだけでも逃げたいと祈る君のココロを
アタシは少しだけ飲み込んであげれるような気がするんだ

例えば、アタシが猫で
ソコに捨てられたのを拾われて精液を与えられただけのことなら
どれだけでも割り切りたいと言う君の優しさを
アタシは少しだけ鳴いてあげれるような気がするんだ

例えば、アタシが恋で
今すぐにセックスしてしまえるほどのことならば
どれだけでも愛したいと望む声を
アタシは少しだけ溶かしてあげけれるような気がするんだ

例えば、アタシが
言葉にならないことを必死に伝えようとしているのなら
どれだけでも愛おしいアナタが消えてしまう現実を
アタシは少しだけ拒絶してあげれるような気がするんだ

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