うちう/佐藤伊織
 
私の「うちう」
世界と「うちう」の界面


私の表面は
二つの回転に挟まれて
無数の渦

「うちう」を見る


意識化された
漆黒の「うちう」と
言語


無数の渦の中で
生まれ生き死に生まれ死にそして死ぬ
死に生まれ生まれ死に生まれ生まれる


渦の中
赤子が生まれ死ぬ

私の目の玉は
無数の渦に別れ
界面を隙間なく覆っていく


そこを世界が横切る






「うちう」が胎動する

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