わたしたちは星屑の地平に眠る/黒木みーあ
 
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真っ白い砂の中に混じる小石をじゃりと鳴らしながら、薄闇に光る下弦の月明かりが照らす平地を、真っ直ぐに歩いていく。そのうちに見えてくる、ゆるやかな勾配の坂道を登ったところにあるバス停で、わたしはヨーロッパ製で、しかも木作りのカエルと待ち合わせをしていた。

カエルは、わたしの脳内に一言、待っているとだけ言った。

月明かりは、気付かない程少しずつ透明に変わっていき、歩いていくにつれ薄闇はどんどんと色濃くなっているようだった。待ち合わせのバス停が立つ坂道にたどり着いた頃には、空は漆黒に変わり、夥しい数の星がそれぞれ、瞬いていた。

坂道を上る途中、地面から小さなミドリ色の芽
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