夏空の下で夢をみる/
かんな
日々は示しあわせたようにあなたとわたしをすれ違わせる
同じ空を見上げ
同じ月を見つめて
同じ空気の中で生き
同じだけの歳月を過ごす
同じということばは日々とともに変化して
共有したという曖昧な触れ合いの記憶に変わってゆく
だからただ夢をみている
(夏空の下で交わしたあの約束が
(何度もめぐる季節の中で
(いつか芽吹いて
(あたたかな向日葵の花が
(一面に咲き乱れる
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