にどめの死/
吉岡ペペロ
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
はねるのをやめなかった
そのこがしたに落ちた
そこにかけてしたを見ると
あたまをふせてちがひろがっている
わたしはこえをあげて目をさます
そして塞いでしばらくおきている
わたしはおまえを忘れないでいる
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