泣くな 駒野/……とある蛙
クロスバーを叩く鈍い音がした瞬間
頭を抱えた君は
最後まで顔を上げることは無かった
ゲームが終わり
同年の松井は一緒に涙を流していた。
気にすることは無い
君達は偉そうに出来もしないでけちをつけるしか能の無い
批評家、評論家が
想像だにしなかった道の途中の階段を
一段ようやく上ることが出来たのだ。
君達の仲間を信じる想いと
君達の不可能など無いという熱いメッセージと
それに立ち向かう勇気は
眠い目をこすりながら見ていた
もう先の少ない爺の胸をも熱くしてくれた。
君は十分戦ったでは無いか
だれも君を非難する奴などいる訳も無い。
ゼロトップで戦いを
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)