愛が笑う/
ミツバチ
細い指を絡めて
愛を囁いた
湖畔に佇む
雨に濡れた木々には
震える小鳥が鳴いている
遠くまで流れていく雲
君は花畑の中で
太陽の匂いのするそよ風が
帽子を飛ばせば
愛が笑う
クチナシの香る陽射しに目を細めて
くすくす笑った君は
確かに永遠だった
ずっと傍にいて
声に出しては言わないけど
きつく握りしめた手を
もう離さないから
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