「 終日の詩 」/
椎名
霧雨にけむる夜の街は
幻想的な顔を見せ
一日の記憶を走馬灯のように
繰り返し思い出させる
それは
複雑な想いと絡まり
点滅し
ハイウェイの赤い光
街路灯のオレンジの光
そして
通り過ぎる街の灯り
疲れきった横顔
光の中に浮かび上がる
覗き込めばやさしい瞳
そうね
こうして寄り添っていられるなら
絡まった想いも
楽しかった思い出の中で昇華できる
また明日も同じ笑顔で
迎えられることを信じて
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