眩しさの中で/
れもん
あなたの過去にはあまり興味ない
だけど過去を語るあなたの瞳は好き
たいして聞いていないのに
よく聞いているフリをするのは悪い癖
どうして夏は
私たちを過去へ引き戻そうとするんだろう
陽射しの強さが幻覚を呼び
心を想い出に還してしまう
過去を語るあなたの瞳は好き
だけど未来を語るあなたの瞳はもっと好き
うたかたの夢でなくて形ある未来が欲しくて
目が眩んであなたがよく見えない
もしかすると幻かもしれない
夢を見ているのは私かもしれない
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