呼吸する/Oz
 
橋を渡っていると
綿毛が飛んできた
ココは運河の上
綿毛は
僕らの渡る橋の上を
通りすぎ
向こう側へ
そのまま
川に落ちるのか
土手に着くのか

鳥たちが鳴いている
太陽は今日も
地上を照らす
少し前の方が
蜃気楼のようになっていて
よく見えない
どうしようもなく
暑いのだ

こんな日は
草たちは
きっと光合成をするのだろう
生き物の吐く二酸化炭素から
酸素を作り出すのだろう

綿毛はドコに行くのだろう
あるいはこの川のもっと先
広がる海原のもっと先
赤い土
白い閃光
割ける嘶き
瞬く採色
あぁ、僕には
想像もつかない

ベッドから無理矢理に這い出してから
もう12時間経った
ずっと眠くて
そこら辺に寝転がってしまいたい

綿毛たちよ
君たちが望む所に辿り着いて
花を咲かせ
また綿毛を飛ばすことを
僕は願っているよ
眠くてしょうがないけれど
それは
本当
願っているんだよ

酸素を吸って
二酸化炭素を吐く
あぁ、眠いな
けど
まだ歩かなくちゃいけないんだ

バイバイ
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