スピリット オブ ゴースト/ホロウ・シカエルボク
にケチをつけることでしか自分の価値を表現出来ない人間なんかになりたくはない
俺は
ゴースト・タウンが好きだ
ゴースト・タウンに行ったら
二度と出てこれない気がする
ゴースト・タウンの一番しっくりくる部屋で
夜明けや日暮れを眺めて暮らす
ただぼんやりと数値を変える
成長と退行だけがそこにはある
時々は雷に打たれたみたいに
すごい詩がつらつらと思い浮かぶこともあるかもしれない
そしたら一番近い街に出て
読ませてくれそうな店を探すのさ
ついでに飲ませてくれそうなやつも
ひとしきり楽しんだらゴースト・タウンの
一番しっくりくる部屋に戻って
夜が明けたり日が暮れたりするのを
ただぼんやりと眺めて暮らす
穏やかな成長と退行だけがそこにはある
歌を思いついたら口ずさんでみる
約束が出来そうなやつとしか
約束は
しない
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