Independence Day/黒田康之
 
っきりと僕と君がいて
僕は僕で
君は君で
こうして七月四日の朝日を浴びて
眠そうな目でお互いを見ている


君の心に映る僕が
まるで本当の僕のよりもリアルで
僕の心に映る君が
目の前の本当の君であることを
百年
千年の現実の礎として
大きく深呼吸をして
二人の胸に深く深く吸い込んでみる

ああ確かにこれが君でこれが僕で
これが僕らなのだ

君と食べる朝食の
瑞々しいレタスの青に
滴るトマトの赤に
山から街へ流れる雲の
そのふくらみのすべてに
僕がいて
君がいて
僕たちは今独立している

すべての時間は今から始まる
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