視る/Oz
 
るということを
この状況は示している

そんなことわかっているさ
そんなことわかっている
そんなことわかっているんだ!!

汗が首を伝う
呼吸が荒くなる
イヤホンからは
僕の好きな
アノ曲が流れている

電車が近づいてくる
大きな警告音を発する
大丈夫
誰も飛び込みはしない
僕らは
皆そんな幻を夢見ているだけだから

それ以来
電車に誰かが飛び込んだと聞く度に
あの時のアイツの笑みが浮かんでくる
そして僕は
アノ曲で
耳を塞ぎ
目を閉じる
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