宇宙のものまね(2)/吉岡ペペロ
 
カワバタとこんなにながく歩いた
ふたりともなにもしゃべらなかった
最愛ってなんだと思った

仕事がらカワバタはホテルに顔がきくようだった
いつも車に乗り込んでから食事かホテルでゆっくりした
カワバタが仕事で泊まっているホテルに会いに行った
ユキオとデート中のときだった
むかしお世話になってたおばさんに挨拶してくるから、そう言ってユキオを車に待たせた
その部屋には天然温泉がついていて遊びにくるかと誘われた
ヨシミはそれを思い出してユキオにではなくじぶんにひどいことをしたような気がした
ヨシミから口をひらいた

シンゴのわるいとこ言っていい?

え、いっぱいあるからなあ、
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