日曜の午前三時に/
ホロウ・シカエルボク
タックルに入る
手足のない男が
手足のある男に
どんな風景だろう
向かっていくときは
向かってくるものに
圧倒的なリーチで
パンチを
浴びせる時は
俺は
睡魔をこらえながら
この詩を
どんなふうに終わらせれば
彼らに勝てるか考える
だけど
欠伸は
唇を突きぬけて
だらしない音を立てる
手足のない男が
手足のある男と
金網に入り
2ラウンドを戦う動画を見た
日曜の
午前三時
俺は
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