独奏/
水川史生
た君は無邪気に笑んでいる。笑んでいる。)
(泣くことを知りながらgood-byeを唄う君は)
(感覚を失くしたままでいる。ゆえに、鋭い)
正しさを祈りながら水面に弧を写す
記憶を辿ったとしてももういないのだ、君の手を
君の手だけを、繋いでいた直線を
ゆるやかな残像が立ち止まったままで
仰ぐリタルダンドの序奏を待っている
「愛しさの上に成り立っている。君は。世界は」
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