夏の窓辺/
ベンジャミン
誰もいない教室は
おだやかな海のように静かで
窓から見える空は
泳げそうなほど広がっている
そこにはただ
さんさんと降りそそぐ光が
とっても小さな粒子になって踊り
いたるところで跳ね返って
きらきらと転がっている
そんな
誰もいない教室の窓辺に
僕は今年初めての夏を見る
夏は僕を見おろして
かげろうのように大きく立っている
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