とうとう聖痕を得てしまった僕の友達について/真島正人
のの姿を探してる
君は僕を
効率が悪いと罵り
僕は君を
悲しい目で見つめているよ
※
二人の
住む町が
同じ時間に
誘導
されていけば良いな
数え切れぬほどの
緑の木々が
いつか僕たちをねぎらって
そしていろんなことを
忘れていける
望遠鏡から
覗き込まない日々が
形を
与えられればいいな
※
願わくば
うとうと眠り、
気がつけば
全部忘れているような
そんな幸福が
満たされた
場所を
見に行きたいな
遠い昔の
母親の
誰にでも
一度はきっと
与えられたあの
太陽のにおいのする布団のように
許されてそこに
潜り込みたいな
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