とうとう聖痕を得てしまった僕の友達について/真島正人
 
のの姿を探してる

君は僕を
効率が悪いと罵り
僕は君を
悲しい目で見つめているよ



二人の
住む町が

同じ時間に
誘導
されていけば良いな

数え切れぬほどの
緑の木々が
いつか僕たちをねぎらって

そしていろんなことを
忘れていける

望遠鏡から
覗き込まない日々が
形を
与えられればいいな



願わくば

うとうと眠り、
気がつけば
全部忘れているような
そんな幸福が
満たされた
場所を

見に行きたいな

遠い昔の
母親の
誰にでも
一度はきっと

与えられたあの

太陽のにおいのする布団のように

許されてそこに
潜り込みたいな




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