しゃぼんだま/
朧月
真夜中に飛ばす
しゃぼんだま
闇夜に透けてゆらめく
触れてはだめ
われてしまうから
そっとみつめる
そっと飛ばす
唇に力こめないよに
泣いてしまわないように
ふう っと
飛ばせば想いも
飛んでゆけばいいのに
心の中のあなたの声だけ
いつまでも消えない
ここにいない
あなたのぬくもりほしくて
飛んでいってしゃぼんだま
あの人のところへ
あなたが見る頃には
星になっているよ
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