このことばくらい/かんな
いに咲き乱れる。
明日がいくらあっても足りない。
桜坂 鳥のさえずり 風の群れ 匂いたどれば 宵の月 (花鳥風月を詠む、なんてね)
花は咲くために花ひらくのか、それとも散るために花ひらくのか、考えると答えに迷う。
用意したことばってこころに響かなくて、ふいに口をついてでたことばが、胸につきささったりする。
目的のない散歩って何だか好きだ。目的地がないだけでひとは随分自由になるんじゃないだろうか。
忘れてゆく記憶を思い出として拾い集める行為って大事だ。
すべてを捨ててしまうよりは、たったひとつでも抱きしめていたい。
誰のこともたいせつに出来ないなんて、そんなことはないとおもう。
さようならを抱えきれないときがある。
つぶやくことが長くなれば長くなるほど、そこにはエゴがでてしまうような気がしている。
わたしからあなたへ届けられるものはこのことばくらいです。
戻る 編 削 Point(4)