evenaivo/竜門勇気
二個だけ彼女が残した爆発を持っている
二日酔いが僕と水平に生きている
頭を掻きむしる僕は誰にも見えない幻影なんだ
君の足跡をなめる正当なバグなんだ
苦しいのは知ってる
電信柱をいくつも通りすぎる間
君が零した涙を知ってる
つらいってことは
本当は悲しいって気づいた
星の尾っぽが
いくつもいくつも
みみをかすめてきえていった
意味のあることなんだって
無意味なことは見ないふり見ないふり
二つ目の赤い流星は
きっと
二人の運命の死神
ニッコリと言葉を吐いた
優等生の持てる倫理で
星の尾っぽが
いくつもいくつも
記憶をかすめてきえていった
僕が望んで
ここへきたんだって
空っぽな心で見ないふり見ないふり
一人だけ僕を残した意味
世界中の屋上に孤独がいるよ
空を見上げて
星を待っている
僕をめがけて降る流星夜
よるの来るまで
いくらでも待つよ
僕が願って打ち上げた星さ
どれだけかかったって
僕が待たないでどうするんだ!
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