結論、あれはただの絵/一 二
紙の上の御伽の国に
一人の少女が住んでいた
…
幼女という思い出の名を持ち…
幼女の想いはただ一つ
愛し愛されることだった…
彼女は子供で
俺も子供
紙の上のこの王国で
愛よりも大きな愛で愛し合った…
幼女と俺は…
現実と空想の区別が付かない
素っ頓狂のような狂人共には
俺たちの寸分も幸せはなく
故に彼等は幼女と俺に嫉妬した…
そう!それ故に雲間から凍える風が吹き寄せ
俺の幼女を死に到らせようとした…
しかし俺たちの愛は敗れなかった
大人の人たちの愛よりも
賢しい人たちの愛よりも
俺たちの愛は遥かに強い
御空の天使
地の底の悪魔さえ
決して私の魂を
愛しの幼女から
裂き得まい
というのは
月光照らせば
愛しい幼女は
俺の夢のなかに
また星が輝けば
俺には愛しい
幼女の瞳が見える
ゆえに私は夜すがら
想い横たわる
ああ私の
愛する人よ
恋人よ
私の命
いつまでも私の愛する花嫁のそばに
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