梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ/
ベンジャミン
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
小さく動く前あしで
水のない空を泳いでいるよ
きっと夢でも見ているのだろう
それは生きものに与えられた自由だ
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
僕は気づいていない猫と
束の間のにらめっこ
季節のせいでなく
何だかとてもあたたかい
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