こんにゃくゼリー革命/鵜飼千代子
 
が膨らんでいたのだ

「いつか大きくなって、こんにゃくゼリーをタピオカみたいにストローで吸い込めるくらいのサイズになったら、おじいちゃんたちに習ったスイカの種飛ばしのように、こんにゃくゼリーをピュンピュン吹き出して飛ばすんだ」

やがて空は黄昏れる
そしてまた陽は昇る
季節は何巡も訪れて

はしゃぐ子供たちに
「たまにはこんにゃくゼリーも食べようね」
小さく呟くと、老人たちは微笑んだ


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