こんにゃくゼリー革命/
鵜飼千代子
が膨らんでいたのだ
「いつか大きくなって、こんにゃくゼリーをタピオカみたいにストローで吸い込めるくらいのサイズになったら、おじいちゃんたちに習ったスイカの種飛ばしのように、こんにゃくゼリーをピュンピュン吹き出して飛ばすんだ」
やがて空は黄昏れる
そしてまた陽は昇る
季節は何巡も訪れて
はしゃぐ子供たちに
「たまにはこんにゃくゼリーも食べようね」
小さく呟くと、老人たちは微笑んだ
戻る
編
削
Point
(14)