こんにゃくゼリー革命/鵜飼千代子
 
「こんにゃくゼリーの会 発足!」

ある日突然
それはひとつのテロ、いや革命だった
「老人と子供にはあげません」
と貼紙をして
こんにゃくゼリーたちが檻の中に閉じ籠ってしまったのだ

老人たちは愕然とした
子供たちは泣き叫んだ
檻の周りをゆったりと
檻の周りをぐるぐると
歩いたり走ったりガタガタと揺らしたりしながら

「死ぬことを前提に話をしているのかー!!!」
「ちゃんと、よく噛んで食べますから〜!」
 etc・・・

いくら言葉を尽くしても無駄だった

途方に暮れて座り込む子供たち
老人は畑からスイカを採って来て食べさせた
泣き出しそうな顔でかぶりつ
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