確かな事実/
瀬崎 虎彦
足枷としての宇宙
今雨粒より早く
君に収斂する困惑と
パステルカラーの宇宙
僕をののしる言葉に耳をふさぎ
やわらかさに溺れるための恋愛
未知なるものを知るつもりはないよ
この緩やかにすべるパースペクティヴに未練
君のかけらをどれだけ近く留めていられるのか
今は何も確かなことは言えないのだけれど
言葉でないから存在しないとは思わないで
宇宙線に帆を広げ万感の思いで先を急ぐ
ゆりかごから墓場までの一瞬の中で
君に出会ったことだけは確かな事実
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