明け方のアンタレス、とばくちの言葉たち/海里
 
どの星座も
夜更かししたり
早起きしたりすると
次の次の季節の分までは昇って来ている

ただ
ずいぶんと深更なので
それをだれかと一緒に見るようなことはあまりない

明け方のアンタレス
それはいつもまだ二月のことです
凍てつく風の最中、夏の星座の一等星

言葉もきっとそうでしょう
詩もきっとそんなものでしょう
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