午後の水色/
番田
木の上にもたれかかった
過ぎていく空気を手に入れる
ノートと消しゴムは教室だろう
教科書など 泣いているのかもしれない
うち捨てられた コウモリ傘に
灰色な 鳥のシルエットがついていた
空だけを 楽しみにしている
遠い雲へと 夕飯に 見つめながら
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