泣けるといいのに/板谷みきょう
泣けないボクは考える
(瞳を想う 唇を想う)
言葉に出来ないもどかしさは
(指先を想う 首筋を想う)
何なのだろう
(肩を抱く 胸に触れる)
悲しいのか 苦しいのか
(腰に滑る指が)
切ないのか 愛しいのか
(背中を なぞる)
虚しい想いの空回りばかり
(唇に触れる 舌が絡まる)
ボクはそんな風に眠れないのだ
(優しく柔らかに 激しく強く)
窓の外の闇を眺めてしまう
(君自身の全てが)
この夜空が 君のもとへと
(ボク自身の全てと)
続いていると思えなくて
(ひとつになる)
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