ギフト/
吉岡ペペロ
かをとっているような気がした
赤い線のうえにぬらしたハンカチを置いて腕をサランラップでまいた
カワバタという商品、
ヨシミはそうひとりごちてはっとした
ギフト?
みんな、なにもかも、ギフト商品なんじゃないかって、
きのうの会話を思い出した
みんな商品なんだとしたら・・・・ぜんぶあたしからあたしへの・・・・
お父さんが帰ってきた
ヨシミが立ち上がった
立ち上がってから夕飯をつくるために立ち上がったと思った
戻る
編
削
Point
(6)