想い彼方/吉原 麻
立ちあがり立ちあがっては 階段のその先に続く 段階に酔う
消えてしまうという現象の真実味 味わうことなく消えたかったの
ドーナツを頬張る 珈琲をすする 手 皺 血管にも覚えた愛しさ
今日も また第3京浜つたってく 来なくていいのに会いに来ている
真っ黒に塗りなおした愛車のフォルツァ ふたり乗りができないようにしてしまえ
そういえば 誕生日には また 海に行く 約束はまだ覚えてる?
今どこへ向かっていけばいいのかも わからないけど でもきっと
ついて行ってはいけないと
昨日の空できみが笑うの
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