部屋/草野春心
ぼくは繊毛ではない。。。。。。。。。。。。
アレルギーだ。一つのアレルギーなんだぼくは。
何万回かの排除、
残る沈黙、
散る沈黙、
裂かれた沈黙が
ぼくなんだ、ぼく。
囲む壁、うるさい。
でもぼくは耳ではない、
ぼくはぼくとして、
ぼくによってそれを聴いている。
だけ。
詭弁、自家撞着、屁理屈、
揚げ足取りがぼくだ。
右から左へ、
なぎ払ってゆく、だけ。
だけ、それもぼくだ。ぼくは、
たくさんいる。のに、
ちっともぎゅうぎゅうじゃない。
部屋は広い。
あまりにも
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