詩をたどる/番田 
 
想像する 何でもない「意味」を
他人に「語る」空の中を
「海ではない」と 見つめているのかもしれなかった
私ですらない波紋として 「理解する」ように


季節の終わりに「また」訪れるのだろうと
ひとりぼっちで「朗読」している
「思いの中」を散歩することすらなく
トンボだけが飛んでいく空を「描写」しつづける


群青色のその「中央」に
私としての 今日の日に 「番」をし続ける
一本のままの「案山子」のように見つめられていた
心として思われることなく 「朽ちていく」


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