アモルフ/
瀬崎 虎彦
君かもしれない
水銀のように形なく
まどろんだり拗ねたりするのは
僕の隣で眠る君かもしれない
瞬きを繰り返しては破裂する
懐かしい季節は背徳に伏し
窓際でこころに抱えるには大きすぎる
月を眺めているのは
もうやめにしようと覚悟するなら
もう二度ともう一度は訪れない
信頼はローソクよりも確実に時を盗む
人は君の肩越しに何を盗むだろう
誰も手の触れない純粋はやはり
僕にも手が触れられぬものであったのに
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