いつも現役として/
番田
無能なる学者として
私は 生き残っていくことだろう
過去に抱えた 問題の解決策を探りながら
見つめた 影の形に 日が暮れる
私は波紋を見つめている
筋の間に捉えた リズムを
池によどむ色彩の氾濫に立っていた 私は小学生だった
夏の日の 放課後に 描いている
何ひとつない 思いの中で
数字をひとつ 私は書き入れようとしている
学者としての立場を 明確にしたかった
私は 学者として まだ 朽ちてはいないのだと
戻る
編
削
Point
(0)