わたしとくじら/
美味
ねぇ
部屋を片付けることを考えたら、現実逃避してみたくなった
誰も来ないし、このままでもいいかななんて。
いえば、
ねぇねぇくじらさん
あなたはどうしてそんなに大きいの?
海の底って暖かい?
ひとりで泳ぐのは寂しい?
でも、同じ空気を吸って生きているのね、私とおなじ
早起きしたせいか、もう眠くなってきた
次に目覚めたときには、詩を書こうと思ったことも
あんなに死にたいと思っていたことも全部忘れて
お腹が空いた、なんて。
思うんだろう
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