あんなにたくさんの人が/真島正人
 
っていく

少し眠っていた人は
不幸だ
目が覚めると
誰もいないのだ

少し眠って
いいタイミングで起きられたら
僕もみんなと一緒に
消えられるだろうか

不機嫌な主張
深い恐れは
霧散して

気持ちがいいほどに高い
山だけが立っている
仙人の国


行こうよ
心地いい
嫌なことを
忘れられる場所へ

なんだそっか
みんなそれで
出て行ったんだ
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