照合/
吉岡孝次
物を燃やす機会は 乏しく
もう一派の世界標準にも
触れる時間が近頃ない
押し黙った身体を運ぶ週の積み重ねに
息を抜くこつを学んだり 忘れたり…
「今日は蒸し暑かったですね」と 振り返れば
事件絡みのキャスターが予報士へと繋ぐ
何だ そういう事だったんだ
充分に揮発した経験に照らすなら
語りを紐帯として一群を成すティーンエイジャーは
横目でスキャンするのが心地よく 正しい
あゝ 母校の教授がテレビで伝道する
身振りを交えて 傾向を
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