どうぞ知っていてください/瀬崎 虎彦
 
かげろうのようにあなたが笑うので
髪を切ったり
鏡を磨いたり
靴下を脱いだり
コップを落としたり
ソファーで寝てしまったり

そんなささいなことまで大切になりすぎる

この恋は危険だと思う
―君の未来に未来はあるか―と聞かれたら
自信を持ってないと答える
ただ不確かさだけ繭の中で育ち
あなたを失ってから何年も
その呪縛から離れられそうにない

僕が今そう感じていることを
あなたはどうぞ知っていてください
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