河の中州/ベルヤ
 



表情の希薄な感情もひとつ灯りに咲く草花
摘み取れというメメントモリ
根こそぎ掘り起こし太陽への捧げもの
怠慢に寝転びながら何も考えず
ガラスの向こうに横たわる草を眺め続けた
哀れにひからびる感情豊かな悲壮感
僕の生活
赦せないことに根がはえ絡まりもつれる滑稽さ
振り返るな
そして
はいかいいえに縛り付けられている
憤りや怒りは無表情な絶望に恨み込まれ
弱者という他はない

すべて消えてしまえと思う願望は明日への希望ではなく
灰と化してくれたならどんな生き甲斐を描くだろうと
炎が欲しくなり燃やして骨壺の蓋を思う
僕は僕だけの行くべきところへ早く行きたいと
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