壁の街へと/番田 
 
私はミジンコだ
言葉をなくさせられている
私の心は 何も見えない
家路にすら見つめることなく 探索する

闇で私は 何を考える
一人ぼっちの繁華街を

想像することなどないのだ
死刑囚となって歩いてゆくとき

縞模様をなす服を着させられた
私は 鉄の鎖を揺らしている

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