壁の街へと/
番田
私はミジンコだ
言葉をなくさせられている
私の心は 何も見えない
家路にすら見つめることなく 探索する
闇で私は 何を考える
一人ぼっちの繁華街を
想像することなどないのだ
死刑囚となって歩いてゆくとき
縞模様をなす服を着させられた
私は 鉄の鎖を揺らしている
戻る
編
削
Point
(0)