まなざし/はるな
 

サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ

みえない、ゆめのように笑う
きみのまなざしがいつもまぶしすぎて
幸福のように
かたちがとれないよ

うちに帰ったら詩をかこう
タイトルはもう決まってる
うんとしあわせなやつがいい


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