空色の損、ソーダ水/
あ。
甘すぎる味が口内に広がる
ふと、
噛み付きたくなった
液体を、
噛み千切りたくなった
もう一度口に含み
間髪入れずに歯を立ててみる
刺激に、まぶたが閉じられ
空が、逃げた
山の見えない空は敷き詰められて
つかれきった身体はもう少しで
とろとろと溶けていきそうだった
だけど、
強い炭酸はわたしを固形化し
もう一度自転車にまたがるしかなく
それでも、
目に映る世界は既に十分美しい
嗚呼、とても
とてもいい天気だ
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