そとの光り/朧月
数となって光りがふってくる
私を包む光り
とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足
正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた
そうです
と言おうとして風に飛ばされた
認めない
という私の中の私
言葉が
生まれようとしてかき消されて
打ち消して
生んでしまったら
起こってしまうことがこわい
こすってもきっと取れない
だから それごと捨てるのに
拾いたい 捨てたくない
髪は ぎゅうと引っ張られながら
今こそ 飛ばされたい
なのに 風はやんでいる
戻る 編 削 Point(1)