創書日和「結」 きみのような/逢坂桜
 

カラフルなラップに包まれたおむすび

ころんとまるく

どこまでも行ってしまいそうなカタチ

「食べないの?」

いぶかしく、心配そうな声音で、顔を覗き込まれる

「もったいない、かな」

「いっぱいあるよ?」

かじって壊すのが、と、言えず

「そうだね」

やわらかくほっこりする、きみのようなおむすび

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