アスピラ/
瀬崎 虎彦
形ばかりの水面に
罪を埋めて海を目指す
背の低い潅木に砂が吹きつけられ
背景はいつまでもグレーそしてグレー
声を閉じ込めて液体は走る
髪をつかみそして柔らかに放して
希望と金星は同じくらい遠い
熱も乾きも同じくらいだった
ぼくたちのシーツの間に浮かぶ
まどろみと宇宙規模の無為を
ゼロの数で還元できない
呼吸するたびにその胸の下で
酸素と二酸化炭素を交換する
あなたの吐いた息をわたしが吸うよ
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