黄色の、色/
番田
約束のない午後のアルコールを飲みこんで、いつまでも片隅に疲れ果てさせられている。空に変わる缶の重みを感じさせられながら、窓の向こうに霞んだ黄色の中に、景色の匂いをかごうとしている。窓の彼方に広がる日曜日の色。それは、私の思い描こうとするイメージではない世界であって、楽しい。木の枝葉の中ー。草の動きに思いをかきまわさせられ、車に乗る。アクセルをうならせながら遠くに消えていく私は、未来を待つことなど考えなかった。
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