歌と踊り/渡邉建志
 

花を植えた
彼らはギターを弾いてよく踊り
花を植えた

それはそれは暑い日のこと
あの部族がやってきたのは



歌と踊り2



(波立った湖に月の光が明滅する)
(男がひとりで見ている)
あきらめた―
あのひとの
こころの戸
あけはなたれ
はとがとんで
とおくとおく

にげていく
うしろもみず
(滴る、)
ひかりつつ
(光が滴る、)
とおくとおく
はとがとんで
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