オフィーリアIV/瀬崎 虎彦
 
シンフォニア
夜を渉る
寄る辺なき
シンフォニア

オフィーリア
濁る目の
琥珀の底に
オフィーリア

最期に仰いだ空
金属片の月
シンとなる森

ああ 言葉でひとが分かりあえるだなんて
なんと傲慢な思い込みだろう
オフィーリア オフィーリア
戻る   Point(2)