信頼/デラシネ
 
大切な花だった 
毎日水をやり愛でた

ある日私はその花を
握り潰して 

泣いた

手のひらに染み付いた花びらの色

物言わぬ花でさえ
信じられぬと恐れた
胸も

潰れた


戻る   Point(3)